生まれて初めて他者と触れ合い、人間関係が始まるのが幼稚園という場所です。
生まれて初めて、たくさんの他者と交じることになったときを覚えていますか?
幼稚園は、人がよその集団と一緒に過ごす、人生で最初の体験です。一人の人間にとっては、初めての就職、初めての高校や大学生活よりも、もっともっと鮮烈で新しい、限りなく未知な体験であるはずです。
最初の集団生活となる幼稚園に求められるのは、何よりもまず、基本的な人間関係の構築だと私は考えます。他者との関係の中で社会性を学ぶことで「自分で考える」力が身に付くのではないでしょうか。自分で考えられる子どもは、自然と能動的に行動できるようになり、次第に自立心が芽生えてきます。
人間関係の構築――それこそが、幼稚園の役割であり、存在意義といえるでしょう。
太秦幼稚園は、この考え方を土台とした上で、幼児教育に努めています。
幼児教育で大事な三つのこと。
一つには、「楽しいこと」。初めての集団生活の不安を、楽しみに変換していきます。
二つには、「本物を見て、本物に触れること」。幼い頃、何に驚き、何に感動しましたか?
幼児期にこそ、五感すべてに本物を感じることが大切です。
そして三つめが「バランス」。何かだけに特化することは、何かをおろそかにすることにつながります。
だからこそ知育・徳育・体育・食育のバランスよい教育をつねに目指しているのです。
すべての子が、しっかりした人間力を備え、将来自信を持って社会に一歩を踏み出せるように……。
それが私たち 太秦幼稚園の使命です。